生しいたけを販売する際に栽培方法の明記を義務付けることを実現

実績

▲原木栽培のしいたけには必ず「原木」という表示があります。

店頭で売られている生しいたけには、生産された産地の表示は義務付けられていましたが、栽培方法(原木栽培か菌床栽培か)の表示については義務付けられていませんでした。つまり買われる消費者の方にはどのような方法で栽培された物かということはわからなかったわけで、多くの方はおがくずを固めた菌床で作られているということもご存じなかったわけです。

そればかりか菌床栽培のしいたけをあたかも原木で作ったもののように展示したり、『原木しこみ』といったまぎらわしい表示も多かったのです。

消費者はむろん見た目で買われます。形のいい方を選ばれるのです。

原木しいたけは自然の温度管理で栽培することが多いので、"開いたものであったり"また硬い木の皮をやぶって出てくるので変形したりすることが多く、見た目では菌床栽培に負けてしまいます。

また菌床しいたけは、大きな工場のような施設で大量生産が可能なため、単価も安く売られました。内容を分かって頂けないので、原木しいたけの価格も下がってしまいました。

これでは原木でこだわっている生産者は続けていくことができません。しいたけ栽培を続けたいばかりに、菌床栽培に変わっていく生産者も多くおられました。消費者にしてもしいたけは原木で作られていると思っている方が多いのに、栽培方法が明記されていないために選択することもできなかったのです。

こういったことから当会では栽培方法の明記を義務化してもらうために国への要望書を作成し、2005年1月より消費者の方々に署名を頂きました。

カシノナガキクイムシにアタックされたコナラ
▲菌床栽培のものには「原木」という表記をすることはできません。必ず「菌床」という表記がされています。

そして3月9日の時点で5,893名の署名を集め、最終的に約7,000名の署名を頂くことができたのです。 こうして2005年3月28日に当会の井上会長と横田副会長が農林水産省の常田享詳副大臣をたずね、要望書を提出させていただきました。

約7,000名の署名を持って農林水産省の常田享詳副大臣(当時)に要望書を提出。

▲約7,000名の署名を持って農林水産省の常田享詳副大臣(当時)に要望書を提出。

この甲斐あってか、翌年2006年に表示の義務化が決まり、同年10月より施行されることになったのです。

この事が当会での一番大きな実績であり、署名活動にご協力いただいた方々のおかげで実現できたものと確信しております。そして当会としては、何より生しいたけに、二通りの栽培方法がある事を理解して頂くためのPR活動をこれまでも行ってきましたし、今後も積極的に行っていきます。

もちろん、少なくなった原木しいたけ生産者は、より良い本物のしいたけを生産するために会員勉強会を開催し、会員相互の親睦と、原木しいたけを取り巻く社会事情の情報交換にも努めています。

定期的に行っている勉強会の様子
▲定期的に行っている勉強会の様子
親睦会での一コマ
▲親睦会での一コマ
通天閣で行った即売会の様子
▲通天閣で行った即売会の様子
原木しいたけ生産者大会・技術交流会の様子
▲原木しいたけ生産者大会・技術交流会の様子

安全でおいしい原木しいたけをあなたへ 国産原木しいたけ生産者の会

このページの先頭へ